朝食後、サマルカンドの旧市街へ
青の都・サマルカンドの街は、「旧市街」「新市街」「アフラシャブの丘」の3エリアに分かれています。かつて東西文化の交流地であったサマルカンドの魅力を味わうには、やはり旧市街をじっくり観ることです。天と地の青、青のドーム、まさに青の競演が見事な美しい街でした。
新市街は、通勤ラッシュで、朝の道路は混んでいます。日本車は見かけず欧州車と韓国車がほとんど。
シャーヒズインダ廟群
アフラシャブの丘にあるチムールゆかりの人々が眠る霊廟。圧巻です。入り口から階段をあがると羊の鳴き声。中庭では羊を囲んで礼拝が行われていました。
今も各地からの巡礼者が絶えない場所で、荘厳な建築群は中央アジア最大の名所です。
アミール・ティムール(グル・アミール廟)
チムール一族が眠る霊廟。
レキシントン広場
サマルカンドの象徴とも言える建物。
ユニギルメロス・紙すき工場
サマルカンドはかつてイスラム最大の紙の生産地でした。このサマルカンドペーパーと呼呼ばれる上質な紙の製造は、この地方の伝統技術。1度は途絶えてしまった技術を後世に残すべく、ユネスコやJICA支援により水車を備えた工房で古来伝統製法を行い、技術保存につとめているのだそう。すばらしい紙質に驚きました。
ウルグベク天文台跡
天才・天文学者ウルグベクの天文台。今日の精密機器で計測しても、誤差は1分もない。望遠鏡もなかった当時の技術でこれだけ正確に計測していたとは驚きです。
結婚式の一団に遭遇。ウズベキスタン旅行中、他の町でも何回か見かけました。とても綺麗。こちらの初婚年齢は早い。女の子は16歳が適齢期らしい(驚)。従って新郎も、友人達も若い!晩婚化した日本とはえらい違いです。道行く人も観光客も皆が祝福する・・温かい結婚式がウズベクでは主流のようです。
サマルカンド「ナン」
ウズベキスタン人の主食のパン「ナン」は地域によって随分、形も食感も違いました。噂どおり、サマルカンドのナンは、大きく厚みもあり美味。アポ無しでパン工房に押し掛けて、作り方を見せてもらい、焼きたてを味わうことができました。
材料は、小麦粉・塩・オイルのみ。生地をこねてまとめます。ナポリピザの生地みたい。生地を伸ばして成型(職人技、手早い!)。
釜の側面に貼付けて焼きます。焼時間は10分くらい?
出来上がり。膨らんでデカい。人の顔と比べるとその大きさがわかります。焼きたては表面はカリッ、中はモチモチ~(流行りの食感だ)、小麦粉がふわっと香って絶品です。現地では2年?日持ちすると言われました。観光客が焼きたてをお土産に買う人も多いようです。(本当に2年?と何度も尋ねましたが、2年だと。違うと思います(笑))日本に持って帰ったら湿度が高いので3日で腐るそうです。
夕食は民家で、ウズベキスタン家庭料理をいただきました。野菜料理数品と名物サマルカンド・プロフ。プロフは甘辛系で、米の上に野菜、脇にビーフが盛られています。これは美味しい♪
家族の事、日々の生活などをお話してくれました。調度品を見るに、民家といってもこちらのご家庭は上流家庭ではないかと思います。様々な街を移動してきて思うのは、都市部と農村部の貧富の格差は非常に大きいということ。歴史に翻弄されたうえ、今は豊富な資源目当てに外資が入り込んできたこの国の抱える問題も深そうです。
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