生産者に必要なユーザー目線

日高シェフ(アクアパッツァ・広尾)のオリーブオイル・ペアリングランチ

 

『なぜこのオイルと、この料理が合うのか、あるいは合わないのか?』

『どんなオイル(苦み&辛み)を足し算すると、食材の嫌味雑味が消えるのか、

あるいは食材の持つ良い特徴をより強調するのか?』

 

オリーブオイルの勉強をはじめた当初、自宅キッチンはラボ(研究所)状態でした。

今では、”これにはコレ”と、

かなり細かく上手に組み合わせる事ができていると思ってます。

 

クレアテーブルSHOPでは、お客さんにシンプルで簡単な使い方、

日常の家庭料理に取り入れやすい使い方、をお奨めしていますが、

オリーブの生産&販売する立場として日々勉強、研究は続けています♪

 

生産(栽培)事業に参入して思うことのひとつに、

農業を規模化、六次産業化するためには、売る(市場)感覚だけでなく、

生産物をどのように使用するかというユーザー感覚も必要です。

 

作ったものがどのように使われるのか・・・

台所で使う立場として自分で想像する、

あるいはレストランを周り、プロはどんなものを選ぶのかを知る、

これら市場感覚&ユーザー感覚を持つことで、

生産段階での意識も随分違ってきます。

 

普段から台所にたつ女性の就農者が器用に事業を進めている例が

多いのは、そういうことなのかもしれません。

 

さて、一昨日は、オリーブオイルのプロが集まるランチ会、
(日本オリーブオイルソムリエ協会主催)。

今回の会場は、東京広尾にあるイタリア料理の名店「アクアパッツァ」。

photoGridImage

日高シェフによるオリーブオイルのペアリングランチを堪能して参りました。

料理5種類とシェフに選ばれたEXVオリーブオイル5種類のペアリング。

IMG_1882

静岡産トマト、岡山産モッツアレラチーズ
×スペイン産オイル(シャングロットレアル種)

IMG_1884

北海道産鱈の白子、タラバ蟹、
×アメリカ産オイル(アスコラーノ種)

 

IMG_1885

ロングパスタ「ピーゴリ」・蝦夷鹿と牛蒡のラグーソース
×ポルトガル産オイル(3品種ブレンド)

IMG_1886

サワラ、ネギのロースト
×イタリア産(2品種ブレンド)

IMG_1887

ローリエのジェラート
×スペイン産(3品種ブレンド)

どのお皿も唸るばかり、素晴らしいマリアージュでした。

 

そして、消費者を騙す偽物オイルは許さないと、啓蒙活動に尽力されている、

オリーブオイルのプロの皆さん。

宴開始とともに評論家と化し、

飲むわ、語るわ、ガンガンかけるわ・・

やはりプロの世界とはマニアック。圧倒されます(笑)。

 

お皿の上は全国から集められた選りすぐりの食材。

静岡産の高糖度フルーツトマトも選ばれていました。

 

CREAの生産物も、いつか一流のプロの方々に認められるよう、

栽培事業にも精一杯取り組んでいこうと心に誓いました。

オリーブオイルは品質が全て。

「味はオリーブオイルで決まります」!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)