同じ立場になってわかること

誰でも、「自分が同じ立場になってわかる気持ち」というのがあります。

昨日は、寿退社で静岡を離れることになったCREA社員の最後の出勤日。

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彼女を囲んでの最後の会食・・。

日頃から珍事件に事欠かない弊社だけに、

あんなことがあったね、こんな事があったね」と、

思い出話をしてバカ笑いし合ったけど、

楽しい記憶ほど、せつない感情がこみあげてくるようで、

私もスタッフ達もとても変な顔をして笑っていたように思います。

 

これまでも司法書士事務所の方も含めて、

新たな旅立ちをする社員を何人も見送ってきましたが、

やはり心の支えになっていた社員との別れは、いつも寂しいものです。

 

社員との別れが来るたびに思い出すのは、

20代半ばで司法書士としての独立開業を決め、勤務事務所を離れる時のこと。

まだ若く経験の少ない私の独立は危なっかしく見えたに違いありません。

 

所長からは、独立にあたっての心構えなどたくさんのお言葉をいただきました。

最後の日には、盛大な送別会を開いてくれました。

2次会は、固い社風にしては珍しくカラオケ。

最後に所長は「みんなで歌おう」と星影のワルツ(昭和の名曲?)を選曲し、

社員全員で肩を組んで歌いました。

その歌は初めて聴く歌でしたが、

普段から威厳風格溢れる所長の目から、涙がこぼれた・・ことに驚きました。

 

当時の私の感情は、

悲しい寂しいより、新しい出発へのワクワク感の方が優位でしたが、

今になって、あの頃の所長の思い、どんな気持ちで送り出してくれたのかがわかります。

今の自分と同様、すごく悲しくてすごく寂しかったのだと。

 

残っている仲間とも、席にすわっているのが当たり前のように毎日を過ごしていますが、

同じ職場という強いご縁・・

長い人生の中で毎日一緒の時間を過ごしているという奇跡に感謝することを

忘れてはいけないと思います。

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